宮城県女医会 女性健康・医療ミニ講座のお知らせです。
私は、色々な会社の産業医を請け負っておりますが、それらの会社の社員の健診結果を見ながら、幾つか気になることがあります。
それらの一つが若い女性社員のやせすぎと、貧血です。
貧血の兆候があると言っても、ふらふらして倒れたりするわけではありません。ほとんどが、明らかな症状などはないのです。健診結果を見たうえで、貧血の数値に問題があると判断した場合には、私は直接面談を行い、体調などを尋ねることもあります。
そのような面談を進めていくうちに、かなりの頻度で『月経困難症』と思われる人が見られることが気になっていました。
多くの女性が鎮痛剤などで何とか我慢しながら生活している現実を知るにつけ、もっと自分の体のメカニズムについてきちんと知ってもらいたいと思うようになりました。
そんなことから、女性の体の問題、特に若い女性に正しい知識を持ってもらうことが大切と考え、婦人科の専門医である村口きよ先生に、女性の体について教えていただく機会を作ろうと、講演会を計画しました。
女性の誰もが多少は持つ悩みや違和感を、我慢せずに、何とか乗り切るための知識を持ちましょう。
そして、日常生活の中での自分のパフォーマンスの質を落とさず、充実した毎日を送れるようにしていきましょう。
“月経”からのメッセージを読み解く
~あなたの可能性を閉ざさないために、婦人科医から伝えたいこと~
女性のライフスタイルが変わり、晩婚化・晩産化が進行し続けています。
女性にとって、妊娠には適切な年齢があり、昔も今も変わっていません。不妊症が増えています。女性ホルモン(ピル、プロゲスチン等)は、あなたの確かな味方になるでしょう。
不妊夫婦は10組に1組と言われてきましたが、最近の報道によると、不妊クリニックに罹ったことのある夫婦は1/ 5.5 カップル (2015年)、1 / 4.5 カップル (2021年)とのことです。
大変な時代になりました。“あなたが妊娠を望んだ時に妊娠できる”ために、婦人科医としてどうしても伝えておきたいことがあります。
ひどい月経痛を訴える女性の半数に子宮内膜症があります。子宮内膜症は10代から発症しており、不妊症の原因の半数を占めております。未婚時代が長くなった現代の女性にとっては見過ごすことはできない現実です。
子宮内膜症と診断され、女性ホルモン(LEPいわゆるピル、プロゲスチン等)を使用する未婚の女性が増えてきました。月経痛がひどく、月経困難症と診断された場合でも、子宮内膜症のリスクが高いことを考慮し、女性ホルモン治療が健康保険の適応になります。
“たかが月経、されど月経” 気軽に身近に婦人科医療を味方にしていくことが求められています。
「月経からのメッセージを読み解く」
~あなたの可能性を閉ざさないために、婦人科医から伝えたいこと~
村口きよ女性クリニック
院長 村口喜代先生
2024年8月31日(土) 14時00分~15時30分
せんだいメディアテーク
7F会議室 a,b
仙台市青葉区春日町2-1
20名様(事前申込制)・参加費無料
◎お申込みフォームの場合
下記のフォームに必要事項をご記入の上送信してください。
https://miyagi-mwa.com/katsudou5/moushikomi/
◎メールまたはFAXの場合
「宮城県女医会 女性健康・医療ミニ講座」と明記し、氏名・電話番号を記載して宮城県女医会事務局にお申込みください。
【MAIL】miyagi-jyoi2@eos.ocn.ne.jp
【FAX】022-397-6582
※お申込み締切日:8月23日(金)
※諸事情により中止になる場合がございます。その場合は宮城県女医会のホームぺージでお知らせいたします。