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エボラ出血熱流行

WHOは2026年5月17日、コンゴ民主共和国及び、ウガンダでエボラ出血熱が発生し、その発生状況は、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言しました。

エボラ出血熱は、現在、最も重篤な感染症の一つとして、恐れられています。

私は、2000年にウガンダでエボラ出血熱が発生した時に、ウガンダでWHOの専門家の一員として現地で対応しました。

私は、現場で感染者の状態を目にするまでは教科書で読んだ「エボラ出血熱」知識しかありませんでした。

ウガンダのエボラ出血熱患者の収容病院は静かでした。お腹辺りをさすって痛がったり、苦しがっているうなり声が、かすかに聞こえる程度でした。

病室では、嘔吐を繰り返す多くの人を目にしましたが、出血している人を全く目にすることはありませんでした。
病院に着いた日から、同僚の日本人の医師と、朝、二人で病室の回診を始めました。

出血熱と言っても、下血、吐血、皮膚からの出血などの出血を呈する患者を目にすることはありませんでした。

数日前に入院して来た母親にしがみ付いて病院にやって来た坊やは、入院して数日で、母親と同じエボラ出血熱の症状が出、下痢症状が悪化し、母親の死後、4,5日で亡くなってしまいました。

患者のほとんどが、高熱、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐などの症状を示していました。

患者を診察しながら、感染者の症状が教科書に書かれていたものと違っていたことは、私には衝撃的でした。
そして、実際に診ないと、正確な状態は分からないんだな・・・と、強く思いました。

ウガンダでの仕事中の写真です。(2000年)

一緒に仕事をしていたのは、「国境なき医師団」のコロンビアの女医さんです。

当時の気温は、テントの下でも40度、受診してくる患者の体温も同じく40度。

そんな中での医療でした。

今でも、エボラ出血熱は、アフリカでは時々発生しています。多くは地域に限定的に発生していますが、時には怖い病気に感染したと、逃げて他の街に行く人もおり、その結果、感染拡大することもあります。

エボラ出血熱は、未だに注意を要する感染症です。

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