新型コロナウイルスの新しい変異株であるミクロン株の市中感染が速いスピードで、感染拡大しています。
大阪でオミクロン株の市中感染が確認されたのは、2021年12月22日のことでしたが、その後、年末年始の人の動きとともに、日本中に拡がり、第6波となってしまいました。
オミクロン株の流行が始まるまでは、デルタ株が世界では流行株の主流でしたが、今では、流行地のほぼ大半を、オミクロン株での流行が占めています。
南アフリカで発生し、世界中に拡がったオミクロン株の流行の中で、私達は多くのことを流行地からのさまざまなデータから、このオミクロン株の実態を見てきました。
私達はこの流行地から寄せられたデータを冷静に、判断の材料として使って行きましょう。
今まで流行していたデルタ株との違いを見ると、新型コロナウイルスの表面のスパイクタンパクが違います。そのため、症状も異なるし、発症までの潜伏期も短く、感染力が強まっていることが言われています。すなわち、そのために、人の間では感染拡大しやすくなります。
この新型コロナウイルスは人体の上咽頭(鼻と咽の間の粘膜)で増えます。そして、上咽頭で増えたウイルスは、くしゃみ、鼻水と一緒に排出されます。
鼻をかんだ手にはティッシュペーパーを通してウイルスが着きます。また、くしゃみで飛ばされた飛沫にはウイルスは出てきます。辺りに吹き飛ばされたウイルスや手に着いたウイルスに触れて感染します。
それらのウイルスを取り込み感染しないためには、外から戻ったら、手洗いをして、ウイルスを洗い流してください。
季節的なことは、大いに関係があります。それはウイルスが入って来て、増殖する場所である上咽頭(鼻と咽の間)の粘膜は、冬場には気温が低く、乾燥が進み荒れます。そのため、ウイルスが上咽頭の粘膜に付着して増殖しやすくなります。
季節が進み、少し暖かくなると、上咽頭の粘膜の状態も改善するので、ウイルスの増殖は抑えられ、感染症の流行も抑えられます。
ウイルスを拾うのは手ですので、食べる前の手洗いは大切ですし、外出から戻ったら必ず手洗いをするようにしてください。
外出先でトイレを使うことがあったら、トイレでの手洗いは入念にしましょう。
オミクロンでは少ないですが、デルタ株などでは便の中に排出されることもあり、トイレの蛇口、ドアノブなどにウイルスがついている可能性もありました。
トイレの手洗いは大切です。
ワクチンの効果に関しては様々なデータが報告されています。2回接種ではワクチンによって獲得された抗体は既に減少しているようです。このオミクロン株の流行状態を見ても、今回はワクチン接種を受けることになると思います。
世の中の流れから言っても、ワクチン接種の証明書が参加条件になったり、入場の際に必要だったりしているので、受けることになると思います。
今までのワクチン接種で腫れた熱が出たり、体中が痛かったり、強い頭痛があったり、様々な症状を経験された方もおられるでしょう。3回目は・・・・と不安になられていられる方もおられるでしょうが、多くは2回目よりも軽いか、同じ程度と考えてください。
甘く見てはいけませんが、あまり怖がらないで、罹らないようにするためには、免疫力を落とさないようにし、石鹸での手洗いを徹底しましょう。
例え、新型コロナウイルス感染症に罹ったとしても、罪悪感を感じることはありません。
今の社会ではまるで罪人扱いですが、誰でも可能性はあるのです。