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新型コロナウイルス(COVID-19)について Dr.岩崎の考察と提言
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ワクチン接種の啓発と、個人個人が罹らないようにするために

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まって、もうじき3年になります。

その3年の間に、新型コロナウイルス感染症は世界中のさまざまな地域で流行を繰り返し、ウイルスの変異を重ねてきました。武漢での流行当初のCOVID-19アルファ株、インドでの大流行で生まれたCOVID-19デルタ株と、感染した人は重篤になり、死亡例も多く見られました。

2022年1月には南アフリカで発生したウイルス変異で生まれたCOVID-19オミクロン株は6月には世界中に拡がりました。
オミクロン株に変異したウィルスはますます、感染力を強め、感染拡大の速度を増しました。ただ、感染症の重篤度は軽くなりました。

しかし、私達の社会では高齢者が増え、それと同時に、生活習慣病である糖尿病、高血圧症、高脂血症、動脈硬化なども基礎疾患を持つ人が増えており、それらの人々が感染した結果、重症化したり、死亡者は増えました。

20才~40才代のワクチン接種の大切さ

そんな感染力の強いオミクロン株の流行の中で日本は夏休みに入り、日本列島はで新型コロナ感染症の流行が拡大しました。
夏休みになれば、人々は旅行をしたり、故郷に帰ったり、家族や友人に会いに出かけたり、イベントに行ったり、人々の動きは活発になります。

現在の感染者数を見ると、20才、30才、40才代の年齢層で多く見られています。すなわち、これらの行動の活発な世代が動くことによって、感染が拡大したことは明らかでした。しかも、20才代~40才代の人々の中には、3回目のワクチン接種を受けていない人も多かったので、活動が活発になった夏休みでは、感染者が増えることは想定出来たはずです。

その年代層へのワクチン接種を強化するなどの手が打たれれば、少しは夏休みの中での流行も抑えられたのではないかと、私は考えます。

夏休み前には小学生、中学生等での感染者が多く見られましたが、夏休みを迎えると、学校が休みになり、それらの年代での感染者は減っています。
幼児、小学生、中学生などでの感染の原因には、20才代、30才代、40才代の感染者、すなわち親世代からの家庭内での感染拡大が上げられており、この世代ではワクチン未接種者の多いことなどを考えると、ワクチン接種の大切さを、もう一度、考える必要があるのではないかと思います。

※画像はイメージです

感染対策をしても続く流行。個人個人が罹らないようにするために。

3年近い新型コロナウイルス感染症流行の中で、私達はこの感染症に関して、いろいろ病気の本質、実態などを学んで来たはずですが、人々に求められた対策は、流行が始まった頃と、どのように変わったでしょうか?
暑い中で、熱中症を心配しながらマスクをして頑張りました。そして,部屋の換気にも気を付けました。食事も多くの人々は静かに食べました。

でも、流行は続いています。

感染症対策の基本である、ワクチンに関しての必要性は十分に人々に伝わり、その意義などは理解出来て来たでしょうか?高齢者、医療関係者などへのワクチン接種が優先されるのは当然ですが、それと共に、社会での流行の引き金になるような人々、すなわち活動範囲が広く、活発な人々への啓発はどうだったでしょうか?

この流行を通じて、明らかになったことは、予防接種をきちんと受けることと、個人個人が、新型コロナ感染症には罹らないようにすることに尽きます。

実際にウイルスはどこに出てくるかを考え、鼻水の中に出るウイルスについては、鼻をかんだ手には付くので、手の触れた場所、すなわち、至る所にウイルスは付いている可能性はあります。
それらの場所に触れ、ウイルスの付いた手で、口や鼻に触れることを避けるためには、しっかり石鹸でウイルスを洗い流しましょう。自分がウイルスを拾うことを避ける一番良い方法です。

もう一度、感染症対策の基本に戻って、手洗いからしっかり始めましょう。

ワクチンに関しては、既に、3回、4回受けて来られた方は多いと思いますが、新しいオミクロン株に対応するワクチンが作られ、秋にはそのオミクロン株用のワクチン接種が皆さんに実施されることになると思います。

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