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サル痘について

新型コロナウイルス感染症のニュースが3年くらい流れていましたが、この頃新しい感染症のニュースが聞こえ、不安に思っておられる方もおられるかと思い、その話題の「サル痘」の話を書きます。

2022年5月7日には、英国でサル痘常在国であるナイジェリアへの渡航後にサル痘に感染した患者が報告がされました。その後、英国内で航歴のない英国人の中に3人のサル痘感染者の報告が続きました。

その後、欧米を中心にサル痘感染者の報告が続いています。しかも、感染者の多くはサル痘常在国であるアフリカなどへの渡航歴がなく、流行の実態はつかめていません。

※画像はイメージです

サル痘とは?

サル痘は、天然痘ウイルスに似たウイルスのサル痘ウイルスによって引き起こされる感染症です。

サル痘ウイルスは一般に強毒性のウイルス(コンゴ型)と、比較的病原性が低い(西アフリカ型)とがあると言われているが、現在感染者が見られているサル痘はナイジェリアなどで時々流行が見られているサル痘(西アフリカ型)と似ていて、危険性は低いと考えられます。

アフリカなどでのサル痘の多く場合は、ウイルスを保有するネズミ、リスなどの齧歯類の動物などに嚙まれたりして罹りますが、サル痘に罹患した人の発疹や出来た水疱の中の滲出液やかさぶたなどに付着しているウイルスに触れて感染拡大します。

サル痘の症状と治療

症状はサル痘患者に接触してから7日から21日の潜伏期後に発症します。
主たる症状は発熱、発疹、頭痛、咽頭痛、リンパ節腫脹などを認めます。

アフリカでの致死率でも1~10%と高くありません。
現在、欧米で感染者は発生していますが、死亡例は確認されていません。

現時点では、日本では感染者の報告はありません。
治療は特異的な治療法はなく、対症療法になります。天然痘に似ており、天然痘予防に使う種痘はサル痘予防に有効です。

このサル痘もコロナ感染症と同じ、動物由来感染症です。

これからもこのような動物由来感染症が地球上では突然流行することもあるかもしれません。まずは、むやみに怖がることなく、正しい知識を持つことが大切です。

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