長い間、お休みしていましたが、また、感染症に関する情報発信を再開いたします。
ブログをお休みしている間に、新型コロナウイルス感染症対策も変化しました。
WHOは5月5日に、「新型コロナ緊急事態宣言」の終了を発表しました。これで、2020年1月末に始まった緊急事態は3年3か月ぶりに終了を迎えました。
ワクチンの普及などの感染症対策による死亡者数の減少が大きな判断基準になった事は間違いありませんが、それと同時にウイルス自身が幾度となく繰り返した変異の結果、症状そのものが軽症化したことが大きかったと、私は考えています。
そもそも、現在私達の身辺で流行している感染症は、初めて人間の世界で流行した時点では誰も免疫を持たないことから、その多くが重篤なものでした。
しかし、人間社会での流行を繰り返すうちに、病原体は人間と共存出来るように変化(変異)し、多くは軽症になって行きます。
3年以上に亘って私達を苦しめた新型コロナウイルス感染症も、他の多くの感染症と同じように変化して来ていると、私は考えています。
実際、最近感染した人達に症状などを聞いてみても、多くは無症状か軽い発熱程度で、その症状も一日くらいで回復しています。明らかに軽症に変化してきています。
日本でも、予定通り5月8日に感染症法上の位置づけを「2類感染症相当」から「5類感染症」に移行し、感染症の取り扱いは季節性インフルエンザと同等へと変わりました。
それらを受けて、毎日の感染者数の発表はなくなり、インフルエンザのように、定点医療機関での感染者数の把握に変わり、その発表も一週間に一度となりました。
皆さんが今、一番気にしていることは、やはり感染者数ではないでしょうか?
年度末・新年度での転勤などを含む人々の広域大移動、春休みやゴールデンウィークでの人々の動き、水際での検疫体制の緩和などもろもろの影響を考えると、感染者の総数はもちろん増えていると想定されますが、これらは人の動きが落ち着けば、新規の感染者数も落ち着くことになります。
人々の新型コロナウイルス感染症への恐怖心は薄れて来てはいるようですが、まだ街行く人の多くはマスクを着けています。
皆さんには、新型コロナウイルス感染症についてこのページを通し、いろいろ書き続けて来ました。
それをもう一度、思い出しましょう。
自分が罹らないようにするためには、感染症に対する普遍的な対策である、石鹸を使った手洗いをしっかり行うことが大切なのだと思い出してください。
いつまでもマスクを着け続けるよりも、石鹸での手洗いです。